医療法人社団 shindo 整形外科 進藤病院

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十数年前よりサッカーグランドに人工芝が導入され、
スポーツ整形外科の学会では不意な転倒による手関節、肘関節の
外傷が報告されました。最近では急加速、減速が原因と思われる慢性的な障害が注目されております。

今回は、サッカーの試合中に突然受傷した稀な疲労骨折を紹介します。

16歳のサッカー部員で、試合中のランニングで受傷しました。
足部の外傷歴や疼痛などの前駆症状は無く接触もありませんでした。
初診時のレントゲンでは第5中足骨骨折部の近傍に骨皮質の肥大と硬化像を伴い、
新鮮骨折ではなく疲労骨折に特徴的な所見でした(写真1)。

手術時の所見でも疲労骨折特有の骨質を確認しました。

術後6週で反重力トレッドミルでのジョギング、
新鮮骨折より骨癒合が遅いので11週で公式戦完全復帰となりました(写真2)。

人工芝はメンテナンスが楽、維持費が天然芝より安価、
また降雪地域では屋外プレー期間の延長などが理由に急速に普及しています。

一方でサッカーシューズのソールとサーフェスの関連は、同じ石油化学で作られて
いるにも関わらず、芝メーカー、シューズメーカーともに研究されていないようです。

スポーツ整形外科医としては人工芝専用シューズを開発されてもよい時期だと
思います(写真3)。

 

 

スポーツ整形外科分野において報告の見ない新たな疲労骨折を紹介させていただきました。
(画像の掲載に際しご本人とご家族の承諾を得ております)

追記:2017年5月30日、当ブログで紹介した、超早期の診断とリハビリが功を奏した
中足骨疲労骨折のO君はその後札幌の強豪校に進学し、1年生からレギュラーで活躍。
北海道代表として全国高校サッカー選手権に出場しました。

理事長 進藤正明