医療法人社団 整形外科 進藤病院

〒078-8214 北海道旭川市4条通19丁目右6号
TEL0166-31-12210166-31-1221
FAX:0166-32-5404
HOME > メディカルコラム

今までの記事戻る


イタリアのボローニャで開催された第7回SIGASCOTに参加して参りました。膝、肩関節のスポーツ外傷と軟骨再生科学の学会です。参加の目的は以前より交流のあるヨーロッパのスポーツドクター達と情報交換すること、膝関節軟骨再生医療の最先端を学ぶことでした。


オーストリアはインスブルックのクリスチャン フィンク(Christian Fink)先生のところには2012年に訪問して手術を見学しました。彼の開発した、微小切開による内側膝蓋大腿靱帯(MPFL)再建術を私が2016年に行い、中期成績を彼とフェロー達の前でプレゼンテーションしました。日本でもこの術式が認知されてきて大学病院等でも行われるようになったことを報告しました。


フランス、リヨンからソネリー コテ(Sonnery-Cottet)先生です。昨年12月には1日に10件を超える膝前十字靱帯再建術を見せていただきました。彼の考える手術原理、適応が私と共感する部分が多く手術室では大声で語り合い大変盛り上がったことをよく覚えてくれていました。日本では懐疑的な医師も多い彼の膝前外側靱帯(ALL)再建を併用した前十字靱帯再建術ですが日本でも有効性を証明する発表が行われるようになりました。スポーツ復帰も以前より早くなりヨーロッパのプロアスリートが多く受けています。


イタリア、ミラノにあるHumanitas Universityのエリザヴェータ コン(Elizaveta Kon)先生は整形外科医でありながら軟骨再生医療の世界的権威です。イタリアはこの分野で米国と並ぶ大国です。昨年、横浜でお会いし講演を拝聴しましたが会場は超満員で注目度の高い発表でした。ここ数年日本では人工関節が急増し適応緩慢傾向です。最終手段である人工関節ですが術後経過がよくない例もあり、軟骨再生医療に高い関心が集まっています。

彼女は日本で行われているPRP治療ではなく、APSという、より軟骨再生能が実証された次世代PRP治療の開拓者です。今後は当院でも導入を予定しており、今回も勉強させていただきました。すでに日本人のオリンピック選手も治療に関わっておりますのでKon先生、これからもよろしくお願いいたします。

彼らヨーロッパの医師たちは私より若い世代で、多くの手術をしながら研究、学会活動を精力的に行う傍ら、斬新な発想で常に新しいことにチャレンジしていることにいつも感心させられます。

さらにプロサッカー選手の前十字靱帯再建術後リハビリでも多くの先生とディスカッションし、本当に有意義な学会でした。この学会で学んだ知見を早速当院の患者さんにフィードバックしたいと思います。

理事長 進藤正明

FESSH CONGRESS 13-16 June 2018 Copenhagen,Denmark
第23回欧州手外科学会 参加 報告     整形外科 平山隆三

e-poster
Use of the Roof of the Cubital Tunnel as a Ligamentofascial Sling during Anterior Ulnar Nerve Transposition
Takakazu Hirayama and Masaaki Shindo,
Department of Orthopedic Surgery,
Shindo Hospital. Asahikawa City, Hokkaido, Japan

のタイトルで発表してきました。
欧州各国から参加していますが学会発表は英語が共通言語です。

 

デンマークは人口560万人の、世界で最も小さな国の1つで立憲民主国です。「教育と福祉の国」、「幸福度ランキング№1」の国です。主産業は酪農です。当地で飲むカールスバーグビールは特別美味しいです。

 

アンデルセンの生誕地 バイキングの国としても有名です。

 

デンマーク コペンハーゲンの一コマ
公用語はデンマーク語ですが街では英語が不自由なく通じます。
朝食はカフェでデニッシュとコーヒー

 

税金が高く自動車保有台数は少なく国土が比較的平坦なため移動通勤手段は主に自転車です。自動車専用レーンがあり皆さん結構なスピードで走っています。最初に「自転車に気を付けろ」と言われました。

 

19世紀の哲学者、思想家キェルケゴール、デンマーク語表記は「キアゲゴー」が在籍した歴史あるコペンハーゲン大学の雰囲気を感じるため大学に行ってきました。
そこで手に入れた大学ロゴ入りTシャツ、自分用お土産です。

 

次回はBerlin Germany  June 17-21  2019です。

当院の平山隆三 整形外科部長が、6月13日(水)~6月16日(土)の4日間、
デンマークの首都コペンハーゲンで開催される
【欧州手外科学会(FESSH 2018 Congress)】 に今回も出席し、発表(e-poster)します。

マイクロフラクチャー法(Micro Fracture Technique
スポーツ外傷などで生じた軟骨欠損に対する軟骨再生法として、私は開発者で恩師でもあるWilliam G.Rodkey先生、J.Richard Steadmann先生にご指導いただき、94年より行っている治療法です。この手技により軟骨のすぐ下の骨に浅い小さな穴を開け、再生因子を含んだ血液で軟骨欠損部を被覆し軟骨の再生を促します。最大の特徴は手技が簡便であること、軟骨再生と被覆率が高いことで、当院ではオリンピック選手を含め多くのアスリートに行い比較的早期のスポーツ復帰の実績があります。一方、欠点としては本来の硝子軟骨ではなく繊維軟骨が主体なため耐久性が弱く数年後に再生軟骨が脱落するリスクが上げられます。

自家培養軟骨細胞移植術「ジャック」について
自分の正常軟骨を採取し海外の研究所に空輸し、数週後に培養された軟骨を移植する方法が90年代にすでに確立され国内でも行われましたが、培養された軟骨の質、輸送環境の問題などで普及には至りませんでした。しかし、嬉しいことに日本で開発された「ジャック」によりより安全で迅速に軟骨培養移植が可能になりました。平成25年4月より保険適用になり、平成30年4月より当院でも認可を受け可能となりました。マイクロフラクチャー法とは異なり硝子軟骨を培養、移植することで除痛と正常膝機能の獲得が期待されます。

9月9日10日両日、金沢市で開催された同学会に当院看護部より「肩腱板断裂手術後の浴用装具改良を試みて」の発表がありました。

 

9月2日に札幌で行われた第55回北海道膝関節研究会において、当院の進藤理事長が

「大腿四頭筋腱を用いたMPFL再建術の小経験」の発表を行いました。

8月19日、札幌で開催されました第22回 北海道下肢と足部疾患研究会において当院
林 真 医師が「稀な女子高校生ボクシング部員の踵骨疲労骨折」を発表しました。

さる平成29年6月22日から24日まで、札幌コンベンションセンターで
開催されました第9回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会において
当院から進藤理事長による
「BTBを用いたACL再建術後、再鏡視時におけるグラフト径と面積変化の検討」、
および、谷 良樹医師による
「脛骨骨幹部骨折を伴った近位脛腓関節脱臼の2例」
の2題の発表がありました。

さる6月16日、進藤理事長が主催する第4回旭川ACLセミナーが
市内のホテルで開催されました。

講師の先生は大阪府立大学総合リハビリテーション学研究科の教授、
堀部秀二先生で膝の半月板に関する深いお話を伺うことができました。