医療法人社団 shindo 整形外科 進藤病院

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HOME » メディカルコラム » 自家培養軟骨細胞移植術「ジャック」が保険適用で当院でも受けられます。

マイクロフラクチャー法(Micro Fracture Technique
スポーツ外傷などで生じた軟骨欠損に対する軟骨再生法として、私は開発者で恩師でもあるWilliam G.Rodkey先生、J.Richard Steadmann先生にご指導いただき、94年より行っている治療法です。この手技により軟骨のすぐ下の骨に浅い小さな穴を開け、再生因子を含んだ血液で軟骨欠損部を被覆し軟骨の再生を促します。最大の特徴は手技が簡便であること、軟骨再生と被覆率が高いことで、当院ではオリンピック選手を含め多くのアスリートに行い比較的早期のスポーツ復帰の実績があります。一方、欠点としては本来の硝子軟骨ではなく繊維軟骨が主体なため耐久性が弱く数年後に再生軟骨が脱落するリスクが上げられます。

自家培養軟骨細胞移植術「ジャック」について
自分の正常軟骨を採取し海外の研究所に空輸し、数週後に培養された軟骨を移植する方法が90年代にすでに確立され国内でも行われましたが、培養された軟骨の質、輸送環境の問題などで普及には至りませんでした。しかし、嬉しいことに日本で開発された「ジャック」によりより安全で迅速に軟骨培養移植が可能になりました。平成25年4月より保険適用になり、平成30年4月より当院でも認可を受け可能となりました。マイクロフラクチャー法とは異なり硝子軟骨を培養、移植することで除痛と正常膝機能の獲得が期待されます。