医療法人社団 shindo 整形外科 進藤病院

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先日、感染対策講習・医療安全対策講習・災害対策講習・院内学会が行われました。
感染対策講習は、旭川保健所の保健師、板垣真夕さんに旭川近郊の感染症の実態について、お話しを伺いました。

医療安全対策講習は、社会保険労務士の山口民枝さんに、『パワハラを「しない」「させない」職場づくり~大切な人材が活躍するために~』というテーマで講演を頂きました。

災害対策講習として、進藤理事長から9月6日に発生した地震と大規模停電後の災害対策についてのお話でした。緊急招集、院内の役割分担、患者の食事、停電時の対策や、今回の地震で必要と判断した備品の確保などについての内容でした。

院内学会は昭和63年から毎年欠かさず行われている研究発表会です。今年で36年目になります。
医師や看護師などの医療技術職だけでなく、栄養課や用度管理などの部署も発表します。

毎年、忘年会の席でベストな研究発表部署が選ばれ、次年度の全国病院学会での発表する権利が与えられます。来年は愛知県名古屋市で開催が予定されています。現地での美味しい食事と観光もゲットするのは果たしてどの部署になるのでしょうか?忘年会での理事長からの発表に、こうご期待です。

「素晴らしい眺めですね!」「普段、ここで仕事をしているのですか?」
事務長室に訪問されたお客様は、一様に驚いた表情でこう言います。
進藤病院の事務長室は、幹線通りに面した建物の高層階、一等地に位置しています。部屋全面に広がる窓から旭川市の北側を一望出来る、最高のロケーションです。
晴れ渡った青い空、街を洗い流す様な雨、しんしんと降る雪、四季折々のパノラマが展開します。

中でも、旭川空港から出発した上空に向かう飛行機を目にした時や、ひこうき雲を見つけた時は得した気分になり、個人的に【ラッキーデー】としています。
また、牛朱別川にかかった虹を発見した時は、思わず仕事の手を止め、見入ってしまいます。

【先日、事務長室から見えた曇天の虹。目にした職員の瞳も輝いていました ☆彡】

毎朝、ここで総務課職員が淹れてくれた美味しいコーヒーを飲みながら(いつもありがとうございます)、一日のスケジュール確認をすると心が落ち着きます。

日々、業務を推進していくにあたり、“自分が越えるべき壁”が立ちはだかる事があります。
正面から対峙しつつ、目線を少しだけ先(未来)に移すと、違った角度から考えが浮かび、先に進める時があります。

素晴らしい環境を与えられている現在(いま)に感謝し、「さあ、今日もやるぞ!!」と。

【事務長】

10月4日、秋の避難訓練を行いました。
深夜1時に患者病室から出火!!
看護師は病室の異変に気付いていない…

しかし、けたたましい火災報知器の音が院内に響き渡る。
そこからは院内にいる職員は火災?誤報?と疑うが、すぐに「ただ今、3階で火災報知器が作動しました。出火場所の確認をお願いします。」という院内放送が!
それからは院内にいる職員が3階に集結し、協力しての避難誘導を行う!そんな設定で行われました。

 

 

院内の非常放送と同時に病棟では消火器による初期消火。守衛は火災通報装置のボタンを押し消防へ通報し、その間に患者に扮した職員を車椅子やストレッチャーで隣接区画へ一時避難誘導。病室に患者が残っていないことを確認し全病室のドアを閉める。その後安全な区画へ誘導し、それぞれの箇所にある防火扉を閉める。最後は避難者の確認と当直医への報告。緊迫した一連の訓練を終えた後は、秋晴れの青空の下で、消火器や補助散水栓での消火訓練を行いました。

 

 

9月6日の大規模な地震も記憶に新しく、避難訓練に参加した職員も、それを見学している職員も真剣に取り組んでいました。いつ何時でも災害があれば患者の命を最優先に考えるという思いを再確認しながら、災害時におけるスタッフの迅速・確実な行動・指示形態を確認した一日でした。                   報告:総看護師長

10月10日(水)の夕食は当院恒例の行事食『紅葉弁当』の日でした。
旬の素材を使用し、秋らしいメニューで見た目も味も満足していただけるよう心を込めて作りました!!
入院患者の皆さんに秋を感じていただけたなら嬉しく思います。

~おしながき~
・秋のおこわ(しめじ・栗・銀杏・四季ごよみ)
・天ぷら盛り合わせ(海老・南瓜・ししとう・舞茸・蓮根)
・オムレツ ・紅鮭 ・つくね ・豆腐と茄子の田楽
・生酢 ・漬物 ・スイートポテト ・葡萄

 


イタリアのボローニャで開催された第7回SIGASCOTに参加して参りました。膝、肩関節のスポーツ外傷と軟骨再生科学の学会です。参加の目的は以前より交流のあるヨーロッパのスポーツドクター達と情報交換すること、膝関節軟骨再生医療の最先端を学ぶことでした。


オーストリアはインスブルックのクリスチャン フィンク(Christian Fink)先生のところには2012年に訪問して手術を見学しました。彼の開発した、微小切開による内側膝蓋大腿靱帯(MPFL)再建術を私が2016年に行い、中期成績を彼とフェロー達の前でプレゼンテーションしました。日本でもこの術式が認知されてきて大学病院等でも行われるようになったことを報告しました。


フランス、リヨンからソネリー コテ(Sonnery-Cottet)先生です。昨年12月には1日に10件を超える膝前十字靱帯再建術を見せていただきました。彼の考える手術原理、適応が私と共感する部分が多く手術室では大声で語り合い大変盛り上がったことをよく覚えてくれていました。日本では懐疑的な医師も多い彼の膝前外側靱帯(ALL)再建を併用した前十字靱帯再建術ですが日本でも有効性を証明する発表が行われるようになりました。スポーツ復帰も以前より早くなりヨーロッパのプロアスリートが多く受けています。


イタリア、ミラノにあるHumanitas Universityのエリザヴェータ コン(Elizaveta Kon)先生は整形外科医でありながら軟骨再生医療の世界的権威です。イタリアはこの分野で米国と並ぶ大国です。昨年、横浜でお会いし講演を拝聴しましたが会場は超満員で注目度の高い発表でした。ここ数年日本では人工関節が急増し適応緩慢傾向です。最終手段である人工関節ですが術後経過がよくない例もあり、軟骨再生医療に高い関心が集まっています。

彼女は日本で行われているPRP治療ではなく、APSという、より軟骨再生能が実証された次世代PRP治療の開拓者です。今後は当院でも導入を予定しており、今回も勉強させていただきました。すでに日本人のオリンピック選手も治療に関わっておりますのでKon先生、これからもよろしくお願いいたします。

彼らヨーロッパの医師たちは私より若い世代で、多くの手術をしながら研究、学会活動を精力的に行う傍ら、斬新な発想で常に新しいことにチャレンジしていることにいつも感心させられます。

さらにプロサッカー選手の前十字靱帯再建術後リハビリでも多くの先生とディスカッションし、本当に有意義な学会でした。この学会で学んだ知見を早速当院の患者さんにフィードバックしたいと思います。

理事長 進藤正明

栄養課Gです。平成19年に入職し、あっという間に11年が経過しました。
働き始めたころ、4歳と2歳だった息子と娘は中学3年生と2年生になり、息子に至っては身長186㎝、足のサイズ31㎝ととても巨大に…いや、大きく成長しました!
小児喘息や怪我で通院する事も多かったのですが、仕事と子育てを両立しやすい環境で働けた事に感謝しています。

この仕事のやりがいを感じるのは、ありがちな話ではありますが、やはり「食事おいしかったよ」と言っていただける時です。直接声をかけてくださる患者さんもいれば、お手紙を書いて感謝を伝えてくださる方もいます。

これまでに患者さんから頂いたお手紙です。

読み返してみると、心が温かくなります。
日々の食事が患者さんの血となり肉となり骨となり、少しでも身体の回復に役立てたらと思います。