医療法人社団 shindo 整形外科 進藤病院

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1月の第4回なよろサンピラー10マイルスノーマラソン大会が今年唯一の出場大会となった。

私が初めて冬のマラソン大会に出場してから5年になる。いくら雪国のランナーとはいえ冬も屋外のロードを走るのは風変わりというか物好きだとは以前から思っていたし、自分がその物好きになっても意見を変えずにいるのだが、いろんな街で冬期間大会が開催されるようになった昨今の北海道のマラソン情勢は素直に嬉しい。さて次の冬はどうなるか。

雪道や凍結路での走りは普段のロードでの走りと気を配るポイントが異なる。転倒しないこと、そして転倒してもケガをしないようにすること。具体的に走り方で意識しているのが歩幅(ストライド)を狭くし、脚の回転(ピッチ)を早くすること。これで着地する側の足が滑っても、もう一方の足を出してつんのめり気味に体勢を立て直すことができる……かもしれない。

着地は足裏全体で着地するフラット走法を心掛けている。理論上は足を路面に対して垂直に下ろし、また真上に引き上げることができれば滑らずに走ることができるはずだからだ。もちろん前進する以上そんなフォームは机上の空論だが、踵から着地するヒールストライク走法などよりは着地の瞬間の接地面が増えて安定しやすいと思っている。

名寄の大会当日は冷え込みが厳しく、スタートの時点で-15℃を下回るほどだった。眼鏡のレンズがレース中に凍りつくため霜取りをしながらの走りである。凍傷予防に手袋も分厚いものを履いていたが、これもレース中は却って暑く感じるため頻繁に脱ぎ履きしながら走った。普段のマラソンでは有り得ない慌ただしさだ。結果は辛くも5位入賞。事前にコースを下見しており本番で転ばなかったのが大きかった。気温が氷点下でも日が差すと氷が溶けてくるポイントは必ずどこかに出てくるので、夏場以上にコースの下見は重要かもしれない。

他にも服装やら普段の練習のコース選定やら水分補給方法やら、冬期間ならではの工夫は色々あるが、あまり書くと私が冬季ロードランをお勧めしているみたくなるので止めておく。雪国の冬季ロードランはとにかくリスキーなので、私は他人には絶対に推奨しない。

医療ソーシャルワーカー 武藤