医療法人社団 shindo 整形外科 進藤病院

〒078-8214 北海道旭川市4条通19丁目右6号
TEL0166-31-12210166-31-1221
FAX:0166-32-5404

2018年06月戻る

HOME > 2018年 > 6月

看護師の郷田です。先日、父が某病院に入院をしました。
他の病院を見学する機会が少ないので、私は見るもの全てに興味深々。
看護師さんの仕事ぶりはどうかな?病院の備品はどんな物を使っているのかな?どんな食事?トイレの数は?テレビカードは何分使える?等々…何事も自分の病院と比べてしまいます。

私たちは、他の病院をあまり知りません。しかし、患者さんは色々な病院を見ているので違いも感じていると思います。
他の病院にはあるのに当院には導入していない設備や、当院職員たちの対応に満足していない患者さんもたくさんいると思います。
にもかかわらず、私たちの病院のご意見箱にはいつも心温まるご意見が入っており、大変嬉しく思っています。本当にありがとうございます。(患者さんからのご意見は、毎週の職員朝礼で全文披露しています)

父も退院が決まりました。父には申し訳ないですが、父の入院のおかげで他の病院を知り、自分の病院を振り返る良い機会になりました。

担当医の親切で分かりやすい説明、看護師さんたちも生き生きしていて、とてもいい病院でした。父も気持ちよく入院生活が送れたようです。
改めて、患者さんにより評価して頂ける病院を目指し、私に出来ることを考えていきたいと思います。

麻酔科の小瀧です。
2001年から当院で麻酔を担当しています。当科で現在行っている麻酔法と術後鎮痛について簡単にご紹介します。

2017年度の麻酔総数は582例で9割以上が全身麻酔(全麻)です。
痛みで局所麻酔(局麻)の体位が取れない患者さんや寝ているうちに手術が終わって欲しいという患者さんの希望に応えるためです。
全麻では、呼吸が弱ったり血圧が下がったり胃腸への影響もありますので、患者さんに応じた呼吸補助や昇圧薬、吐き気止めなどで対応します。
また全麻の約7割に局麻を併用しています。術後すぐ痛み(術後痛)が出るのを防ぐためです。主に、術後痛が強い手術に併用します。

  • 麻酔への不安や疑問、要望があれば当科にご相談ください。

術後痛の程度は手術で異なりますが、術後痛の評価は簡単ではありません。
痛みは本人しか分からず、また痛みに強い人も弱い人もいるからです。
当科では術後患者さんの痛み訴えと使用した鎮痛薬を点数化し、両者の和を術後痛の指標(TPS)と見なして手術を3分類(痛み強、中、弱)し、痛みが強い手術には持続鎮痛、弱い手術には痛むときだけの頓用鎮痛、また中の手術には患者さんとの相談でどちらかを選択しています。

当院で一般的な25手術のTPS、鎮痛法図1に示します。

当科では鎮痛効果が高く副作用の少ない術後鎮痛を目指してきました。
現在は多様式鎮痛法 (マルチモーダル鎮痛法) が一般的です。図2に下肢手術の多様式鎮痛法の例を示します。本法は複数の鎮痛薬と鎮痛法の組み合わせで鎮痛効果を高め、嘔気嘔吐などの副作用を少なくする方法です。

  • 術後鎮痛に不安や要望のある方も遠慮なく術前診察時にお話しください。

 

 

小瀧正年 

資格

  • 麻酔科専門医      (公益社団法人日本麻酔科学会)
  • ペインクリニック専門医(一般社団法人日本ペインクリニック学会)

 

6月8日(金)親睦会主催による懇親会が行われました!!

昨年5月からの新しい職員が加わりましたので、紹介も兼ねた挨拶もあり楽しい時間を過ごしました。
また、サプライズとして進藤理事長にバースディケーキが贈られました。

 

 

当院の平山隆三 整形外科部長が、6月13日(水)~6月16日(土)の4日間、
デンマークの首都コペンハーゲンで開催される
【欧州手外科学会(FESSH 2018 Congress)】 に今回も出席し、発表(e-poster)します。

今回は旭川赤十字病院の認知症認定看護師の杉山早苗さんを講師に迎え『認知症の症状とケア』について学びました。

認知症の無い方でも、急激な環境の変化に対応するまでの間、せん妄という認知症に似た症状が起こる事があります。手術の後はせん妄が起きやすく、原因としては傷の痛み、心理的ストレス、環境の変化、薬物の投与、体力の低下などが考えられます。

今回は認知症とせん妄の違いや、コミュニケーションの方法について具体例を交えながら教えて頂きました。先生は最後に「行動・心理症状やせん妄の予防には、居心地の良い環境と、認知症の人に合わせたコミュニケーションが大切である」と締めくくられていました。

高齢者の大腿骨頸部骨折手術の患者さんも多いため、今回の研修会で深めた知識で、より適切な対応を心掛けたいと思います。看護部の研修ですが、リハビリや検査技師、放射線技師の参加もあり、他部署の意識の高さも伺えました。